今日もネタバレだからな!
見てないけど2023年クレしん映画、弱者男性に刺さってるようですね。
映画の野原ひろしは開始当初のキャラ付けとして、情けない系おじさんだけど家族のためなら頑張っちゃうよ!てきな親しみやすさで売ってたと思うんだけど、それから幾星霜、今の時代見渡してみたら完全に勝ち組おやじだからな。その自覚もないまま鬱入ってる負け組おっさんにガンバレ言うとかもう、今すぐ首吊って死ね言ってるのと同じなんだよなあ。あ、ご存知とは思うけど、鬱にガンバレは禁句です。
で思い出したのが怪作アニメ『おねがいマイメロディ』。
功罪の功としてはマイメロの知名度を爆上げしたことだね。マイメロちゃんサンリオ人気投票の上位常連の地位までのし上がったし、あのキティ先輩を押しのけて一位をキープしてた時期もあったからな。サンリオとかよくわかんねーけどアニメは面白いから見るぜ、からの、マイメロだけは知ってるおじさん達が娘や姪っ子のお土産に買うのはマイメログッズ、みたいな影響があったんだろうと。まあそれはいいだろう、アニメの効果確かにあったてことで。
罪のほうは「マイメロ」でぐぐると候補に「メンヘラ」て出ちゃうようになったことだわな。ギャグアニメとしては良くできてたんだが視聴者が「マイメロこれメンヘラじゃん……」と思っちゃうような脚本だったってわけよ。有名ブロガーか何かが火に油注いだ面もあったようですが前提にアニメがあったはずなので、根本原因はアニメ。
でもサンリオ側もきりみちゃんみたいなキモウザダサいキャラお出ししたりするし、キャラに幅持たせるためや知名度の前にはメンヘラ認定の如きは気にしないのかも?とか思ったりもしてみたが『みゅーくるドリーミー』が毒にも薬にもならないアニメだったところを見ると、さすがに駄目か笑。おかげさまでみゅーちゃんのほうはヤベー奴扱いこそされなかったかも知れないが、インパクトも特にないから販促にもならなかったんじゃ。加減が難しいねえ。アグレッシブ烈子なんかは色んなものが明確でいいけど知名度的にはそれ程でもなさそうだし、実際どの程度稼いでるんでしょうねあれ。
正確にはマイメロみたいのはサイコパスだと思うんだけどマイメロ女子たちの語彙にそれはなかったので、ちょっと違うけど精神が普通じゃない表現としてメンヘラが出てきたものかと思われます。
だからネタバレつってんだろだけど、マイメロって無自覚無意識で悪さ働いてるんだけど全部間が悪いクロミのせいにされてしまってて、クロミ完全に被害者なのに誰もそれに気付かずクロミは悪い子マイメロちゃんはいい子よねみたいな風評になってるていう、ギャグアニメにしてもちと笑えないかんじのサイコパスなんだわ。確かにいるよこういう奴、て納得しちゃうキャラ付けだったから皆そうかそうか、て納得しながらあのアニメ見てたんだろうと思う。マイメロのママもこの母にしてこの娘ありってかんじだったしな笑。
おかげでクロミに同情票が集まって、アニメオリジナルキャラであるにも関わらずサンリオキャラクターとして逆輸入されたくらい人気出たのはまあ、功か。クロミが断罪されてるケースほぼマイメロによる冤罪か柊先輩に教唆されただけだし、単にラックの値が低いだけでただのカワイイ惚れっぽい乙女脳だもんな。ああ柊先輩あれもサイコパスか。
統計的には成功した社長にはサイコパスが多いらしいけど、マイメロこれ典型なんだよ。非難されるべきを自覚してないから本当に自分の罪に気づいてないタイプで周囲も気づかないもんだから社会的地位は高めていう。で、もしかして今となっては、野原ひろしもサイコパスに分類されるべきキャラになってしまったのかも知れない……世知辛い時代ですね。