ブシロード株が上場

誰も書かないから書くけど、ブシロード社の主力カードゲームが「ヴァンガード」て名前なのは、米国の投資会社バンガード社の出資が入ってるから又は出資を期待してのことだと理解してるんだがちゃんと調べてない。

そんな企業知らんとおっしゃるやも知れないが。ゴールドマン・サックスなら知ってるでしょ。リーマンショックでグダグダになった後、替わって米国筆頭投資会社にのし上がったのがバンガード社です。今はゴールドマン・サックスも盛り返してきてるので細かい勢力図は知らんのだけど、いずれにしてもけっこうな大企業なのは間違いなし。

投資会社ってのは純粋にカネだけ動かす企業のことです。券面やデータは扱うが実際に消費される商品を作らない特徴がある。それ自体は資本主義社会においてはありえる形態だからどうでもないんだが、オタク視線で申し上げるならば、投資先に注ぎ込まれたカネが商品の質を上げるためには使われにくくなる困った欠点があるんだ。カネさえ儲かればいいんで、商品の品質を上げる以外の企業行動が行われてしまいがちなんだな。あんまりオタク好みな商売でないよねそういうの。

プロレス事業は心配してないんだ私も嫌いじゃないよ。問題はIP事業。木谷元社長はオタク的センスある人物なので、昔からそれなりに訴求する作品を作ってはくるのだが、それは自身で現場に指図できた場合。正直、現在のブシロード作品の多くは微妙だ。今後株主が物を言うようになると、悪化する可能性はあるのではないか。

あ、個人的には好みの作品はあるんだよ。でも評論屋としては全オシはできないというわけで。だって、それで自分の種銭をベッドするかしないか決める人いるでしょ。こっちとしてはやっぱり儲かる話をしたいところ。『けものフレンズ2』とかDVDの売上数見りゃわかるじゃねえか、傷が深くなる前に撤退しとけよとしか。オタクの見る目が正しかった典型例だわなこれ。企業が利潤追求しない判断するって企業としてどうなの。それとも何か変な力でも働いてるのかいな?(すっとぼけ)

微妙作品ではあっても、すでにカネ出してるほうは見合ったリターンを求めるからなあ。するってえと無茶な営業やらステマやらが跋扈し、ただでさえ微妙なのにファン同士の会話の中にも「んん??あんた本当にファンなの?」みたいな微妙な発言が増えるわけです。君は飯の種として言ってるんだねわかった、て時点でその意見はスルーされることに。だってつまらんもんはつまらんのだわ。

つまらん作品作った企業は売れないので倒産、後は生き残った企業が作るので商品の品質が上がるってのが企業の持つ仕組みの一つであるからには、つまらん企業はオタク的には退場していただきたいんだが、カネが絡むとそうもいかないっていう。

そんな状態に陥ってはいないだろうかね。いやブシロに限らず良くある話だから特にブシロを攻撃する意図があるわけじゃなく、たまたま見かけたんで例として挙げさせてもらっただけなので気を悪くしないでいただきたい。木谷案件の『バンドリ』好調なのは外野で見ててもわかるし。

ただ『けもフレ』のトラブルにブシロもいっちょかんでたのは気になる。企業体質に疑いがあるってことよ。個人的にはメ〜テレのセンス好きだから『ヴァンガード』のアニメも個人的には推さないでもありません。人にはすすめてないけどな!

これはただの個人の感想でございます。投資は自己判断、決めるのは私じゃなくあなたですからねー。

『天気の子』公開記念 『君の名は。』と『まどマギ』は似て非なる作品です予告編

『まどマギ』を考察したここで、虚淵玄をギャルゲ作家と言ったな。

『まどマギ』をゲーマー脳が復習考察 -『マギレコ』アニメ化するんだってよ便乗企画-

あれは嘘だ。本当はエロゲ作家と言うべきでした。根が上品だから()表現が婉曲になってしまったのです。正確性に欠ける表現でありましたスマヌ。

虚淵はゲーム脚本家としては上手に分類されるのは間違いない、とは言え『まどマギ』も新しくはなく今更派生作品をアニメ化?て理由がわからんかったのですが、どうやら新海誠の新作『天気の子』が似たような理路で制作されたため、内容が漏れ聞こえた連中が慌てて押し入れから引っ張り出してきたもののようですな。

『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』アニメ化にしてもご同様。当時から名作と名高いエロゲだけど、これこそクソほど古い(1996年初出)。今時のアニメってのは主に政治的理由でオリジナルを制作できる力がなく、原作を必要とする関係上後手後手に回りがちなのだけど、今になってからしかこれを引っ張り出してこれなかったってのは、さすがに情報収集力やら偉い人の頭の硬さやらに問題がありそうだわなあ。

このあたりの年代において大々的に作品名が出てこないのは、エロゲがシーンを席巻しちゃってたのでおおっぴらに語られにくかっただけのことなんだけど、そういう基礎知識すらない素人さんが無理に書く文章って、やっぱりどっか無理が生じることもわかりました。チャレンジ精神は認めますが。

それとはあんまり関係なく、似た理路と言っておいてなんだけど、私の中では『君の名は。』は大ヒットしたけど『まどマギ』がそこまで行かなかった理由ははっきりしてます。似て非なる作品だということですな。『けものフレンズ』と『けものフレンズ2』を同じ箱に分類する奴はおらんでしょう。あ、これ触ったらいかん話題だったか?

これらの作品ごとの特徴については、いずれ書かないわけにもいかんかなと。『天気の子』はしばらく観る予定ないのだけど、観ないで書くことを始めてしまった関係上、観る前に書くこともありえる?

まあ予告すると書かないってのがいつものアレですので、あんまり期待しないでまったりお待ちください。

いいから早よ書けオラァ、という向きは、まず私を養ってくれるところから始めましょう笑。物書きが特定利害に関わるのあんまりよくないので、まあ広く薄く頂いたほうがいんじゃないでしょうかね。かつては出版社がそういった機能を働かせたもんですが。

紙に印刷されてISBNが付いた出版物自体が化石になろうって時代、出典引用のあり方も変わらざるを得なくなりつつあるんだろうけど、道半ばなの良くない状態ですね。「はてなダイアリー」や「はてなブログ」からの「はてなキーワード」へのリンクとか面白い試みだったのに、 Google 先生はスパム扱いだからなあ。これはリンク張っていいんだろうかって迷うことはしばしば。

それもあって私が書くもんはソースは何だって言われがちなんだけど、基本的にソースは私です。最初から「私が見た景色を私なりに書き留めただけです。民俗学のフィールドワーク的なものとして書いてます。」て宣言してるよ。ここでは書いてなかったから今書いておきます。