作風とか作家性は、あります

コロナで各種コンテンツが無料で思い出したけど、ヤングキングアワーズが『TRIGUN』と『HELLSING』を同時に無料公開したことあったじゃんよ。おかげさまでこの2作品を同時に通しで読んだってわけだけど。筆谷芳行編集長が何故この2作品をチョイスしたか?つうお話します。珍しく漫画の話題ね。

先行作品は内藤康弘『TRIGUN』です1995年初出。掲載誌の月刊少年キャプテン廃刊のため、1997年にヤングキングアワーズにお引っ越ししたんですね。
で平野耕太『HELLSING』は1998年よりヤングキングアワーズで連載開始。

ここからは私の想像ですが。多分「平野は筆谷編集から『TRIGUN』と全く同じテーマを提示され、これで何か描けと言われた」のだろうと。これ「全く同じテーマで作られた作品が全く同じ作品となるか?」てな壮大な実験だったはずです。結果は明白、やっぱり同じものにはならんのですわ。

作風とか作家性ってそういうもんですよ。ねえ。

ワタクシ評価では、内藤は内面から湧き出る何かをぶつけ精神力削って一つの作品に長く打ち込むタイプ、たぶん本人いつ終わるか見えてない。平野は作画力の高さを武器に編集のリクエストも器用に折り込みつつ割と短いスパンで風呂敷たたむ、て感じかな(個人の感想です)。

みんな違ってみんないいね。というお話。

 

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